「怪異と日常の狭間で─見えぬものたちの世界、イラストが紡ぐ物語」

イメージイラスト紹介

「好奇心は、怪異への招待状。」

届いた手紙の写真、古びた箱、呪いのぬいぐるみ、黒電話、禁断のまじない、そして赤い糸──
すべては、目に見えぬ怪異が絡みつくための導線だった。
好奇心や油断が、現世と異界の境界を曖昧にし、
あなたの運命を静かに、しかし確実に侵食していく。
誰も知らない、見えない存在が、今も確かにあなたを見つめている。

心霊写真

ある日、届いた手紙の中に一枚の写真があった。
それはまるでレントゲンのように、被写体の骨や影まで透けて見える不思議な写真だった。
誰が、どのように撮ったのか――神社での儀式なのか、それとも偶然なのか、全くわからない。
写真の中の人物は静かにこちらを見つめ、その視線は時に冷たく、
時に切実に何かを訴えているようだ。
手に取るたび、背筋に小さな鳥肌が立つ。
この写真は、単なる記録ではない。
送り主の意図も知らぬまま、あなたをじっと監視しているかもしれない。

コトリバコ

小さな箱を開けた瞬間、空気が変わった。
箱の表面には禍々しい札が貼られており、その文字は古い呪文のように読める。
しかし、よく見ると『勅令陏身保命(ちょくれいずいしんほめい)』
と書かれた護符の文字も混ざっている。
開けるべきか、封を守るべきか。
箱はただの箱ではなく、開く者の運命を変える力を秘めている。
好奇心が過ぎると、知らぬ間に呪いの連鎖に巻き込まれるかもしれない。

ネットロア

インターネットの世界は、真実と偽りが入り混じった迷宮のようだ。
噂やデマ、巧妙なフェイクに惑わされ、人は容易に信じ込み、時に互いを傷つける。
現代人の自尊心はその迷宮の中で塊となり、他者との比較や承認欲求として形を変える。
情報に翻弄され、知らず知らずのうちに自分自身を監視する存在に変わっていく。
この作品は、目に見えぬ恐怖を映し出す鏡のようなものだ。

ひとりかくれんぼ

あなたは、幼いころお気に入りだったぬいぐるみに呪いをかけた。
あの日から、ぬいぐるみの小さな瞳は常にあなたを見つめ続ける。
部屋の隅に置かれたその存在は、安心と恐怖を同時に与える。
最初は遊びのつもりだった儀式が、今では逃れられない監視となって心を縛る。
笑顔で隠すその呪いの影が、あなたの生活に静かに入り込んでくる。

メリーさん

黒いダイヤル式の古い電話は、普段はただの置物のように存在している。
しかし、ある日突然、電話が鳴り始めるのだ。
最初は遠く、かすかに聞こえる声。しかしその音は、だんだんとこちらに近づいてくる。
切ろうとしても、手が震えてダイヤルを回せない。
電話口の向こうには、あなたをじっと見つめる何者かの存在がいる。
切る瞬間まで、恐怖は静かに、しかし確実にあなたを包み込む。

狐狗狸さん

10円玉と50音を書いた紙。たったそれだけのまじないのはずだった。
しかし、誰もが無邪気に試してはいけない儀式だった。
紙に触れた瞬間、目に見えぬ何かが形を成し、現れる。
それは笑うか、怒るか、その表情すら予測できない。
小さな好奇心が、大きな恐怖を呼ぶ瞬間。
狐狗狸の存在は、好奇心と恐怖の間で揺れる心を映す鏡だ。

口裂け女

マスクの奥に隠された素顔は、誰も見てはいけないものだった。
糸切りばさみを手に、赤い糸が宙を漂う。
その糸はあなたの運命に絡みつき、逃れることを許さない。
視線をそらしても、存在は確実に近づいてくる。
見えない恐怖が現実に変わる瞬間、この作品は静かに、しかし確実に心を支配する。

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